その家に合ったやり方で改修をすれば、愛着のある家に安心して、住めます。しかも、以前より住みやすく、快適に。古い家の改修は得意です。ぜひご相談ください。
伝統構法に合った改修方法で
家がよみがえります
伝統構法の家は、次のように直すことができます。ここでは、築○年の石場建ての家を改修した事例をもとにご紹介しましょう。裏山からの湿気が床下に滞留し、石場建ての柱の足元を腐朽させていました。家全体をジャッキアップして柱の下部を修繕し、2階は土壁だけを塗り直しました。また、1階の使わない部屋は取り壊し、そこに新たな部屋を作りました。
軸組に戻す
建具をはずし、土壁を落として、軸組の状態に戻します。
ジャッキアップして足元まわりを直す
石場建ての伝統構法の家は、柱の足元が地面に固定されていませんので、家ごと持ち上げることで、家の足元を比較的簡単に直せるのが利点です。
根継ぎ
持ち上げた状態で、状態の悪い柱の根元を「根継ぎ」し、新しい礎石の上に再び下ろします。柱同士の足元付近を、足固めでしっかりとつなぎます。これで、軸組は健全な状態に戻りました。
土壁を塗り直す
落とした土壁をもう一度塗り直します。古土を混ぜることで、土壁の強度が増します。これで、見違えるようにきれいになります。
今の生活に合わせて
住みやすく、快適に
伝統構法の建物は、壁構造ではなく、軸組構造ですので、基本の軸組さえ押さえれば、壁の取り方次第で間取りはかなり自由に変更できるという融通性があるのが魅力です。現代の生活に合わせて、住みやすい間取りに直しましょう。
一部を取り壊して、新たな下屋を増築
元の主屋の一部を壊し、新設の登り梁を張り出して下屋をつくりました。
日当りのいい気持ちのいい、広々とした板の間の部屋になりました。
「暗い」「すきま風がある」といった、古い家にありがちな問題も、改修にあたって採光やあたたかさ・涼しさの温熱環境の工夫をしますので、ほぼ解決できます。つまり、新築の場合と同じように、住まわれるご家族の生活に合わせた家にすることができるのです。
時を経た風格を
未来につなげる
古い家には、落ち着いた色合いになった柱や梁や床、丁寧な手仕事が感じられる建具など、新築では得られない風格や味わいがあります。家族の記憶ともあいまって、その家が存在し続けた「時」が醸し出す価値を、未来につなげませんか?
適切な改修をすることで、古い家の存在は「大事にしなければならないけれど、重たい負担」から「次世代に渡していきたい価値」へと生まれ変わります。
まずはご相談ください
改修すれば住み続けられるのか?あるいは、建て直した方がいいのか? 同じ家でも、伝統構法のままの部分と、あとから直した部分とが混在しているけれど、どうなのだろうか?かけられる予算との関係もあるでしょう。 最良の解は、ひとつひとつの家にあたってみなければ、出てきません。
「できれば、直して住みたい!」という愛着のある家、昔の職人さんが手をかけて心をこめて作った家を、なるべく残しながら、将来にむけて安心して、気持ちよく住めるようなお手伝いをしたいと思っています。まずは、お気軽にご相談ください。