茅葺きに銅板をかぶせた屋根の民家です。玄関は土壁を塗り直し、腰から下にはスギ板を張りました。玄関脇に、山からとってきたネズミの若木を植えました。
玄関に入ったところ。正面には、オープンになった室内が見え過ぎないよう、たくさん格子の入ったガラス戸を入れました。下駄箱は、先代が気に入っていたものをそのまま使い、その上部に、印鑑や鍵を入れる小物入れを作り付けました。上がり框は地松です。
改修前の家では、低い天井の裏に立派な梁が隠れていたので、天井をはがして梁を見せるようにしました。新しくなった台所の手前が、高くなった天井、白い小壁に黒い梁が力強く映える、大きな空間のLDKとなりました。